売買契約書の見かた!確認必須項目10カ条

売買契約書とは

  • 売買契約書は契約内容の履行を請求できる法的効力があるもの。
  • 売買契約書は2通作成し、売主と買主双方がサインと押印をし1部ずつ保管する。
  • 船の売買でトラブルを避けるため、船買取の売買契約書の以下11項目を必ず確認し署名する。

1,船体識別番号

  • 船体識別番号は船体固有の番号で、船舶の同一性を確認できる項目
  • 売買契約書に記載ミスがないか船の基本情報を確認する

2,船の売却額

  • 船買取査定で提示された愛艇の査定額は、一般的に有効期限は1週間程度と短い
  • 売買契約を結ぶタイミングが遅くなると、査定額より安くなることがある
  • 査定額と売買契約書に記載された売却額に差はないか確認する

3,支払時期と支払方法

  • 一般的に銀行振り込みや現金渡しが多い
  • 売却金額の支払時期が極端に遅くないか
  • 一括と分割のどちらで支払われるのか確認する

4,諸費用と返金額

  • 査定料金、運搬費用、名義変更などの諸種手続き費用
  • 税金、保険料、リサイクル料金などの返金がないか確認する

5,船舶引渡日

  • 売却した船を買取店に船を引き渡す日にち
  • 通常契約成立時に即日船を引き渡す
  • 引き渡し場所や引き渡し方法も確認する

6,所有者名義変更予定日/期限

  • 名義変更手続きする予定日や期限を確認する
  • 所有者名義が変更されていないと、譲渡した船舶が事や故事件を起こした場合、旧所有者の情報が関係機関へ提供され混乱を招くことにつながる

7,瑕疵担保責任と瑕疵担保期間

  • 瑕疵担保責任とは、売却した船に瑕疵があった場合に、売主が責任を負うもの
  • 瑕疵とは、申告されていない船体の傷や動作不良、事故歴や修復歴をいう
  • 瑕疵担保期間とは、瑕疵担保責任が適用される期間で、その期間に瑕疵が見つかれば損害賠償請求を受ける可能性がある。
  • 瑕疵担保期間のトラブルを避けるために、瑕疵担保期間の定めを確認する
  • 把握している不具合や欠陥、修復歴を正直に申告する

8,売買契約後の減額条文

  • 売買契約締結後でも再査定や減額交渉してくる事例が報告されている
  • 瑕疵担保責任以外の傷や不具合は、売買契約書に減額の旨が書かれていない限り応じる必要はない
  • 売買契約締結後の売却額減額について記載がないか確認する
  • 「契約締結後も不具合が見つかった場合は減額する」と記載がある場合、法的に有効になると考えられている

9,契約解除(キャンセル規定)

  • 売買契約後のキャンセルは実質的に難しいですが、買取店によってキャンセル規定はまちまち
  • 契約解除の可否、契約解除を受け付ける期間、違約金の有無、違約金の算出方法を確認しておく

10,特約事項

  • 特約事項は売買契約に対する約束ごとを明記する項目
  • 買主が定めた条件で不利になる事柄はないか、売主が出した要望が記載されているか確認する
  • 売買契約書で理解できない内容は、買取店に詳しい説明を求める
  • 売買契約書の内容や買取店の説明に納得できない場合は、トラブルに巻き込まれないためにも、別の買取店に査定を依頼することをお勧めします。